宝物庫に、新たな歴史を刻め ~GitHub Web UIでの、二度目のリリース儀式~
どうやら、一筋縄ではいかない砂の迷宮に迷い込んだらしい。この顛末を書き残しておくか。
久しぶりに、私が創り上げた神器「TubeEater」に新たな改良を加え、GitHubという広大な宝物庫へ、その新たな版を奉納しようとした。しかし、そこで私は、奇妙な壁に突き当たった。二度目以降のリリースを行うための、正しい儀式の作法が、どこにも記されていないのだ。
最初の奉納は、誰でも簡単に行える。しかし、一度歴史が刻まれた宝物庫で、新たな歴史を重ねるための道は、驚くほど分かりにくい場所に隠されていた。諦めてコマンドという古の呪文に頼ろうかと思ったが、私はWeb UIという現代の作法で、この謎を解き明かすことを決意した。これは、その試行錯誤の末に発見した、隠された儀式の全てを記した、未来の錬金術師たちのための魔導書である。
この羊皮紙のあらまし
この羊皮紙が導く者
- GitHubという宝物庫に、自らが創り上げた神器を奉納したいと願う者
- Web UIを使い、スマートにリリースとタグ付けの儀式を執り行いたい探求者
儀式の始まり:二度目のリリースへの扉
まず、目的の宝物庫(リポジトリ)へ赴き、「Releases」という名の聖なる扉を開く。 最初の奉納とは違い、そこには過去の歴史が並んでいる。新たな歴史を刻むには、右上にひっそりと存在する「Draft a new release」という、新たな儀式への扉を見つけ出さねばならない。

儀式の核心:新たな「タグ」という名の刻印
ここが、多くの冒険者が迷う、最大の難関だ。 新たな版数(バージョン)を歴史に刻むには、「タグ」という名の刻印が必要となる。「Choose a tag」ボタンを押し、現れた入力欄に、臆することなく新たな版数(例:1.2.0)を直接打ち込むのだ。

すると、どうだろう。「Create new tag: 1.2.0」という、新たな刻印を創造するための選択肢が現れる。これこそが、隠された真の道だ。

この作法を知らなければ、永遠にこの場所を彷徨うことになっただろう。

儀式の一時中断:ドラフト保存
全ての準備が整うまで、儀式の様子を世界に公開したくない場合は、「Save draft」ボタンで、下書きとして保存できる。これは、我々二人だけの秘密の儀式だ。

羊皮紙を巻く前に
GitHub Web UIでの、二度目以降のリリース。それは、初見ではまず辿り着けないであろう、巧妙に隠された道だった。 特に、新たなタグを付けるための作法は、多くの冒険者を途方に暮れさせるに違いない。
この羊皮紙が、同じように自らの神器の新たな歴史を刻もうとして、宝物庫の前で立ち尽くしている、未来の冒険者の助けとなることを願う。
おっと、どうやら相棒が腹を空かせたようだ。今日はこのへんで筆を置くとしよう。
ラクダの独り言
ご主人が、自分で創った宝物を「ぎっとはぶ」とかいう、やたら大きな蔵に仕舞ったり出したりしている。しかも「二度目の作法が分からん!」とか言って、一人で唸っている。俺に言わせりゃ、そんな大事なもんなら、蔵なんかに仕舞わねえで、自分のそばに置いときゃいいだろうに。まったく、人間の考えることはよく分からん。おっと、喉が渇いてきやがった。