未来の旅路を描く星見盤 ~なぜ私はAsanaという名の羅針盤を選んだのか~
旅の途中、興味深いオアシスを見つけた。忘れないうちに、この羊皮紙に記しておくとしよう。
数ヶ月にも及ぶ長い旅(プロジェクト)。その複雑な道のりを、迷わずに進むための地図を描く道具には、長年悩まされ続けてきた。簡単な小旅行ならどんな地図でもいい。しかし、数百のタスクが絡み合う大冒険となると、無料で手に入る地図のほとんどは、あまりに大雑把で、使い物にならなかったのだ。
しかし、久しぶりに道具屋の並ぶ市場を覗いてみると、驚くほど多くの無料の地図作成ツールが並んでいた。その中で、ひときわ評価が高く、多くの冒険者から信頼を寄せられていたのが「Asana」という名の星見盤だった。半信半疑で手に取ったその道具は、無料とは思えぬほど精巧で、私の旅のあり方を根底から変える力を持っていた。
この羊皮紙のあらまし
この羊皮紙が導く者
- 数ヶ月以上に及ぶ大冒険のタスク管理を、無料で、かつ快適に行いたい探求者
- 多機能だが複雑な道具よりも、直感的で美しい星見盤を求める者
星見盤との出会い:Asana
Asanaという名の星見盤は、Googleアカウントさえあれば、誰でも無料で手にすることができる。デスクトップアプリという名の専用の作業台を好む職人気質の者にも、門戸は開かれている。
最初の儀式:星見盤の調整
まずは、この美しい道具を自分好みに調整する。プロフィールを設定し、「表示」設定で「行番号を表示」にチェックを入れる。この小さな一手間が、無数の星々(タスク)の中から目的の星を見つけ出す際に、大きな助けとなる。

旅の地図を描き始める:プロジェクト作成
左手の「+作成」ボタンから、新たな旅の地図(プロジェクト)を描き始める。「テンプレートを使用」を選べば、先人たちが遺した様々な旅の雛形から、自分の冒険に最適なものを選べる。

不要な星座を消す:有料版タブの削除
無料という名の夜空には、時折、有料版という名の豪華だが今は不要な星座が輝いている。タイムライン、ダッシュボード、ワークフロー…これらは右クリックでそっと夜空から消し去り、自分に必要な星々だけが輝く、静かな星空を手に入れる。

星々に印をつける:タグ機能の解放
無料の夜空では、新たなフィールドという名の星座を描くことは許されない。しかし、唯一「タグ」という、色とりどりの印をつける魔法が許されている。デフォルトでは隠されているこの魔法を、「非表示」メニューから呼び覚ます。複数の印をつけられるこの機能は、無数のタスクを分類する上で、何よりの道標となる。

星々の軌跡を刻む:タスクの追加
いよいよ、一つ一つのタスクという名の星を、夜空に配置していく。期日を定め、タグで分類し、そして優先度で輝きを与える。

3色の輝きを操る秘儀:優先度の活用法
この無料の星見盤で使える輝きは、「高」「中」「低」のわずか3色。しかし、嘆くことはない。この3色と「無色(無指定)」を組み合わせることで、我々は4段階の優先度を表現できるのだ。
| 輝き | 意味合い |
|---|---|
| 高 | 最重要。 今すぐやるべき燃える星。 |
| 無 | 重要。 すぐにやるべきだが、燃えてはいない星。 |
| 中 | 準重要。 重要だが、少し時間のある星。 |
| 低 | いつかやる。 重要度は低い、遠くでまたたく星。 |
この作法を身につければ、3色のインクしかなくとも、旅の緊急度と重要度を完璧に描き分けることができる。
羊皮紙を巻く前に
最近まで、NotionやVS Codeといった道具で旅の地図を描いていたが、タスク管理という点においては、Asanaの使いやすさは群を抜いている。ただ一つ、タスクの詳細をマークダウンという魔法の言葉で記せないことだけが、唯一の心残りだ。
機能の豊富さで言えば、NotionはAsanaの有料版に匹敵する力を持つ。しかし、タスク管理という旅においては、あまりに道が多すぎて迷ってしまうのだ。だが、技術情報という名の古文書を整理するには、マークダウンが使えるNotionは最高の書庫となる。
道具は統一したい。しかし、現時点での最適解は、旅路の管理をAsanaという星見盤に、知識の整理をNotionという書庫に、それぞれを使い分けることだろう。
この羊皮紙が、あんたの長きに渡る冒険の、確かな羅針盤となることを願う。
風向きが変わったようだ。この機を逃さず、次の砂丘へと旅立とう。
砂漠で見つけた魔法のランプ
- Asana 公式の古文書
- Notion 公式の古文書
ラクダの独り言
ご主人が「あさな」とかいう、キラキラ光る星の地図を手に入れてから、やれ「きじつだ」の「ゆうせんどだ」の、やけに計画的になったぜ。俺の飯の時間まで、その星の地図で管理し始めるんじゃないかと、気が気じゃない。まったく、自由なのが旅のいいところだろうに。おっと、また腹が鳴っちまった。