砂漠の旅人(たびと)|新天地:たびとの旅路

電脳砂漠を旅する、ある旅人の日記。フロッピーを頼りに歩いた日から、クラウドの地平を見つめる今日まで。見つけたオアシスも、迷い込んだ砂の迷宮も、全てこの羊皮紙に。

天地を動かす魔法の祭壇 ~FLEXISPOT電動式昇降デスク、建立の儀~

旅の途中、興味深いオアシスを見つけた。忘れないうちに、この羊皮紙に記しておくとしよう。

家族からの要望で、作業場の祭壇(机)を、その高さを自在に変えられる「昇降デスク」へと新調することになった。かつて、私自身もFLEXISPOT社製のそれを手に入れ、その恩恵に浴した経験がある。迷うことなく、再び同じ名の神器を注文した。

これは、単なる家具の組み立てではない。座るという行為の呪縛から我々を解き放ち、立つという自由を与えてくれる、魔法の祭壇を、自らの手で建立する、神聖な儀式の記録である。

この羊皮紙のあらまし

この羊皮紙が導く者

  • 電動式の昇降デスクという、未知の神器に興味を抱く者
  • その建立の儀式(組み立て方)に興味がある探求者
  • FLEXISPOTという名の、信頼できる祭壇の真価を知りたい冒険者

神器の降臨:FLEXISPOT EF1

今回、我らが手に入れるのは、FLEXISPOT社製のEF1。天板と一体型の、美しい神器だ。

開封の儀:祭具の確認

アマゾンという市場から、脚部と天板、二つの石棺に納められて神器は届いた。

二つの石棺に眠る、神器のパーツ

脚部の石棺を開けると、儀式に必要な祭具が姿を現す。六角レンチやスパナは同梱されているが、プラスドライバーという名の聖剣だけは、自前で用意する必要がある。

祭壇を支える、屈強な脚部

祭壇を組み上げる儀式

古文書(取扱説明書)の導きに従い、儀式を執り行う。

骨格の構築

まずは、両脚の足裏を固め、ビーム(梁)でその絆を固く結ぶ。

二本の脚を、一本の梁で固く結ぶ

次に、モーターの力をもう片方の脚に伝えるための「プロペラシャフト」という名の神経を接続する。

二つの脚に、魂の連動を

天板の戴冠

天板を逆さに置き、組み上げた骨格を下穴に合わせて載せ、ネジで固定する。この時、電動工具という名の魔法の杖があれば、儀式は劇的に加速するだろう。

天板という名の王冠を、骨格に戴かせる

魂の接続

コントローラとアダプタスタンドを取り付け、ケーブルという名の神経網を配線する。全てを繋ぎ終えれば、儀式はほぼ完了だ。

祭壇に、魂の神経網を張り巡らせる

祭壇の完成

最後に、ひっくり返して天板を上にすれば、魔法の祭壇はその雄大な姿を現す。

ついに、魔法の祭壇は完成した

最終儀式:天地を動かす

電源を入れ、コントローラのボタンを押す。すると、祭壇は静かに、そして滑らかに、その高さを変え始めた。最低71.0cmから、最高121.0cmまで。その動きは、まさに天地を動かすかのようだ。

天にまで届かんとする、祭壇の雄姿

羊皮紙を巻く前に

このFLEXISPOTという神器は、数年前に手に入れた旧製品よりも、さらに洗練されていた。電気系統は小型化され、それでいてガタつきもなく、モーター音は静かだ。

電動工具さえあれば、その建立は、ゲーミングチェアの組み立てと大差ないほどに容易い。 この羊皮紙が、同じように長時間の座り仕事という呪縛から解放されたいと願う、未来の冒険者の助けとなることを願う。

風向きが変わったようだ。この機を逃さず、次の砂丘へと旅立とう。

砂漠で見つけた魔法のランプ

ラクダの独り言

ご主人が、やけにデカくて重い机を、汗だくで組み立てている。なんでも、ボタン一つで、机の高さが上がったり下がったりするらしい。俺に言わせりゃ、自分が立ち上がったり座ったりすりゃいいだけだろうに。まったく、人間ってのは、便利なようで不便なことをするのが好きだな。やれやれだぜ。