砂漠の旅人(たびと)

UNIX / MS-DOS 時代から電脳砂漠を旅しています

【冷却】Intel NUC が熱暴走したので、冷却ファンを使ってみた

こんにちは、たびとです。

以前、Intel NUC の天板を加工してヒートシンクを付けたのですが、高温によりハングアップする現象が発生するようになりました。

前回、Intel NUC にの天板にヒートシンクを付けて、ある程度は熱対策ができたのですが、完全ではなかったようです。 この対策で、平常時は80度台になったのですが、環境の悪い部屋に移動した関係もあるのか、さらなる対策が必要になりました。

sabakunotabito.hatenablog.com

熱暴走したとき、天板を触ってみると、ヒートシンクが火傷しそうなぐらい熱く、ファンがブンブン回っていて、 側面からは熱風が噴出していました。 どうやら、一度ヒートシンクが熱くなると、温度が下がりにくいようで、 熱暴走によるハングアップの前に電源を切って、温度が下がるまで待つしかないようです。

この記事の対象者

  • パソコンの熱暴走に遭遇したことがある
  • ベアボーンタイプの小型パソコンに興味がある

USB冷却ファンの購入

問題の Intel NUC は両サイドがメッシュ構造になっているため、外側から風を送ることができます。 熱を逃がすために、片方のメッシュ側から風を送り、ヒートシンクと筐体内に風を送れば、冷却効果が高まると考えました。 早速、アマゾンでUSB冷却ファンを物色し、手頃なファンを見つけました。

さて、アマゾンからは箱ではなくて大きな封筒に入って届きました。 写真ではわからないですが、封筒なので箱が少し変形していました。 本体が無事なら、個人的に箱の変形は気にはなりません。

USB冷却ファンが入った箱

箱を開けて、USB冷却ファンを取り出します。3段階のスイッチで風量を変更できるのは良い仕様だと思います。 あえて、難点をいえば、Intel NUC の側面に設置するにはケーブルが長過ぎることぐらいです。

USB冷却ファン本体

あと、予備のネジが付いていました。

予備のネジ

写真の左側から熱風が噴き出すため、右側から風を送って冷却するようにします。 ファンを回してみると予想よりも静かでした。Intel NUC のファンと比べても、かなり静かです。

Intel NUC への設置場所

ノートPC用クーラー

冷却ファンだけでは不安だったので、もう少し対策できないかと考えたときに、昔ノートPC用クーラーを使っていたことを思い出しました。 これを設置するべく、10年以上前に買った ZALMAN ZM-NC2000-BK (販売終了) を探したのですが、電源が壊れていてファンが回らなくなっていました。

電源が壊れたノートPC用クーラー

とりあえず、置くだけでも冷却効果が期待できそうなので、設置してみることにしました。 このノートPC用クーラーの上に Intel NUC と冷却ファンを設置します。 ノートPC用クーラーには、傾斜が付いているため、少し手前側に傾いています。

ノートPCクーラーの上に Intel NUC と冷却ファンを設置

効果測定

冷却ファンは、3段階スイッチの 2番目の M に設定した状態に設定しました。 この状態で効果を測定するために、色々なアプリを起動したまま、数日放置した後、さらに負荷を上げると、 Intel NUC 内のファンもガンガン回っていて、温度も 100度近くになっていきました。

高負荷状態の温度

しばらくして、Intel NUC 内のファンが停止した状態で、温度を計測してみると、CPU 温度は 60 度を切る温度になっていました。

負荷が下がった状態

さらに、数時間放置して、落ち着いた頃に温度を見ると、50度を切る温度になっています。

落ち着いた状態

まとめ

温度のブレ幅は大きくて波があるのですが、それでも 42 度が表示されたということで、冷却効果はかなり高いと思います。 前回の記事では、80度台で満足していたので、それと比べても劇的に改善しています。

ちょくちょく Intel NUC の周囲を触って確認してみると、高負荷状態のときは側面から熱風が噴出していましたが、 ヒートシンクは暖かいぐらいの感触で熱くなることはありませんでした。

安定しているときは、50度切るぐらいなので、冷却ファンのスイッチを切っても問題ないと思います。 これは、意外にも使い道のなかったノート用PCクーラーが高い冷却効果を発揮しているものと思われます。

以前購入して失敗したと思っていたノート用PCクーラーが再利用できたことは思わぬ収穫でした。 それそろ捨てようかと思っていたので、捨てずに保管しておいてラッキーでした。 今回の冷却対策によって、熱暴走によるハングアップを心配しなくてもよさそうです。

では、皆さん、よい旅を。